本の豆知識

本の豆知識

●本のつくり
本のつくり
●上製本と並製本

丸山上製本

丸山上製本

角山、角背上製本

角山、角背上製本
<上製本>

本の中身をしっかりと糸でとじ、別仕立ての厚めの表紙でくるむのが「上製本」。表紙は中身よりひとまわり大きく、固い表紙で中身を保護するようになっています。表紙と中身に間には「見返し」と呼ばれる紙を挟んでのりづけしてあり、丈夫な表紙と糸かがりした本の中身をしっかりと固定しています。上質な雰囲気を醸し、長期の保存に耐えられるのが大きな特長で、小説や事典、記念誌、写真集などの製本に用いられています。

糸綴じ並製本

糸綴じ並製本

無線綴じ並製本

無線綴じ並製本
<並製本>

迅速かつ低コストで提供できるのが「並製本」。」上製本に比べて工程が簡略化されるため、雑誌やカタログ、DMなどの商業印刷物に広く使われています。表紙を除いた中身だけを丁合し、背の部分を裁ち落として接着剤で表紙を貼り合わせる「無線とじ並製本」は、全自動ラインで大量生産が行えるため、雑誌や一般書籍の大半に多く用いられています。

●本のサイズ
本のサイズ
◇文庫判
(148×105ミリ)
現在、日本で最も読まれている判型。用紙は普通の単行本よりも薄いものを使い、一部を除いてほとんどが柔らかい表紙の並製本です。
◇新書判
(173×105ミリ)
文庫と比べ、新書は社会の注目を集めているテーマなどについての書き下ろしが中心。用紙や製本は文庫とほぼ同様のものが使われています。
◇四六判
(188×129ミリ)
文庫や新書についで、現在一般的な判型。新刊の小説やエッセイ集が、多くこの判型で出されています。
◇B6判
(182×128ミリ)
かつてはハンディな判型として教科書や読み物などに多く用いられましたが、最近はその地位が四六判にとって代わられました。
◇A5判
(210×148ミリ)
教科書や文学者の全集などによく使われる判型。全集などは上製本が普通ですが、教科書などでは並製本が多くあります。
◇B5判
(257×182ミリ)
大学ノートと同じサイズ。出版物として最も多いのは週刊誌です。書籍では図が多く入った、自然科学書などに用いられています。
◇A4判
(297×210ミリ)
大きな判型なので、美術書や地図帳などに多く用いられます。持ち運ぶというより書棚に置く本なので、正本は堅牢な上製本が多くなります。

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